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2月23日(日)12:00~17:00、、多治見の「mekuri」さんにて出張KINOの予定です。
昨年に引き続き、めくりさんでのコーヒーイベントです。
「コーヒーをもっと、気軽に楽しく」をテーマに、コーヒーの飲み比べ、松屋式ハンドドリップの実演など予定しています。
「コーヒー教室」よりもカジュアルなイメージです。
KINO姉妹が店頭にいますので、気軽にコーヒーのことなどご質問くださいね。
コーヒー豆はもちろん、コーヒーを淹れる道具もご用意します。
おうちでも、気軽にコーヒー時間が楽しめますように!
・・・・と、コーヒーのイベントをする私ですが!
カフェを始めるまで、コーヒーって、ほとんど飲むことがありませんでした。
修行のつもりで働いていた名古屋のカフェも、ほとんどエスプレッソマシンが主流で、ハンドドリップにも馴染みがなかったんです。
家では、母が苦手だったため、コーヒーを飲む習慣もなかった。
カフェをやる!と決まった時に、さすがにコーヒーは避けては通れないなぁ・・・と、コーヒーに向き合うことになったのです。
そんな、コーヒーに対して消極的だった私が出会ったのが松屋式ドリップ。
逆に、コーヒーに関する変なこだわりがなかったのが良かったのかもしれませんが、このコーヒーのドリップ方法は、理屈もわかりやすく、すんなりと自分の中に入って、納得して、おいしいコーヒーを淹れられるようになりました。
この「納得して」、というのは、物事を習得するためには、すごく大事なポイントなんじゃないかな、と個人的には思うわけなんですが・・・
でも、もちろんですが、味がおいしかった!というのも大事なポイント。
松屋式は、コーヒーの、きれいな味だけを抽出するので、私のように、コーヒーが苦手だった人や馴染みがなかった人に特におすすめです。
コーヒーを飲むようになるまでは、香りは好きだけど、味はあんまり・・・と思っていたのですが、コーヒー観が変わります!
そして、コーヒーを淹れるという行為自体も、実験のようでもあり、ちょっとした儀式のようでもあり、なんだかおもしろいんです。
ミーハーですが、自分でコーヒーを淹れられるのって、なんだかかっこいい!とテンションもあがります。
そんなわけで、自分のように、コーヒーマニアじゃない、むしろコーヒーに縁がなかったような人たちにも、「コーヒーっておいしいし、おもしろいんだよ!」っていうのを伝えられれば・・・という気持ちが、KINOでコーヒーも扱うことにしたそもそもの原点です。
私たちだからこそ伝えられるコーヒーの良さ、コーヒーのある生活のススメみたいなものが提案できればなぁ・・・と思っています。
めくりさんでのイベントも、そんな初心を忘れずに、たくさんの人にコーヒーを身近に、楽しんでいただけるきっかけになればなぁ・・・と思っています。
もともとのコーヒー好きの方にも、「こんな淹れ方もあるんだー」って、おもしろがっていただければ・・・
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昨年、大人気だった、特別改造してあるドリップポット。
今年は、自分たちがコーヒーを淹れるだけじゃなく、ご希望の方に自分でポットを使ってコーヒーを淹れてみる・・・というのもやってみようかな?とか考えています。
難しいこと抜きの、楽しいコーヒー講座のような、そんなイメージですので、気軽にのぞきに来てくださいね!
ベーグルや焼き菓子などの販売もしますよー。
お待ちしていまーす。
さて、ここで・・・
「コーヒーのこと」のコーナーより、おさらいしましょうかねー。
松屋式ハンドドリップって・・・?
うまみは溶けやすくしぶみは溶けにくいというシンプルな原理に基づいた抽出方法です。
* コーヒーの「うまみ」と「渋み」の性質 *
うまみ |
- 高い濃度の水溶液(ものをとかす力がよわい)にもとける。
- 全体としてとけやすい。
- 低温でもとける。
|
しぶみ |
- 低い濃度の水溶液(ものをとかす力がつよい)にしかとけない
- 全体としてとけにくい
- 低温でとけにくい
|
この性質の違いから考えると、ドリップして始めに出てくるのが「うまみ」、後半から出てくるのが「渋みやえぐみ」です。
それを生かして、前半に出てくる「うまみ」をしっかりと、濃い目に抽出して、あとはお湯で割ってしまおう!というのが松屋式です。
松屋式コーヒーの入れ方の特徴
* コーヒー豆が動かないように、お湯を細く細く注ぎます。
「うまみ」だけを引き出すために、そっと、やさしくお湯を注ぎます!
* 蒸らし時間は3分間!この、長い蒸らし時間がおいしさのヒミツです。
コーヒー豆から、味をしっかり引き出すために、中までちゃんとお湯が通るように、コーヒー豆の中にあるガスをしっかりと排出させます。
そのために必要なのが、3分間の蒸らし時間なのです。
* コーヒーがサーバーに人数分の約半分まで出たらストップです。
うまみは溶けやすくしぶみは溶けにくいという性質から、この位でコーヒーのおいしい成分が出つくします。あとに出てくるのは、渋みや、いやな苦味などです。コーヒーのおいしい成分だけ濃く取り出して、あとはお湯でお好みの味になるまでうすめます。
すっきりしたきれいな味のコーヒーの出来上がり!
「KINO 松屋式コーヒーのいれ方」
コーヒーを淹れる準備をしましょう。
(今回は、2人分の量で用意します。)
サーバー、ペーパー、ドリップポット、お湯(95度に沸かしたもの)、
コーヒー豆の粉(今回は30g挽いたもの)、豆を蒸らす用のふたになるもの、
スプーン、タイマーを用意します。
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コーヒーの粉を、スプーンで中心からペーパーに沿って凹みをつけます。
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ここが、コーヒーをおいしく淹れるために一番重要な場面です。
味をしっかり引き出すために、コーヒーの粉全体が中までちゃんとお湯が通るように、
コーヒーの持っているガスをしっかりと排出させなくてはいけません。
そのために、コーヒーの粉全体にお湯(水蒸気)が入り込んでガスを押しだすために、
凹みをつけた中心部分に向かって、お湯をていねいにゆっくり細く、まっすぐ落とします。
コーヒーの粉が膨らんできて、ペーパーの下からコーヒーの原液がぽつぽつと落ちてきたら、
膨らんできた、気持ち粉がまだ乾いているところの外側をゆっくり、
ていねいに細く、ぐるぐる落としていきます。
コーヒーの粉全体に、お湯がしみわたったら、お湯をさすのをやめます。
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ふっくらしているところに、
ふたをして蒸らします。 やかんのふたを開けて、お湯を冷ましましょう。
お湯の温度を下げると、えぐみが出にくくなり、まろやかな味のコーヒーになります。
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3分待ちます。
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最初の温度より10度ほど下げます。
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じゅわわ〜
均一に平らにコーヒーの粉が蒸れていたら、上出来です。
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ドリップしていきます。
最初は太めのお湯をさささーと中心部分を避けて、まわりにぐるぐると
お湯をまわしかけていきます。
水位をあげてからドリップしないと、酸味が出たりえぐみがでやすくなるので、
コーヒー豆をお湯でひたひたにしましょう。
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ぐるぐる。
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写真のように、じゅわ〜と少し白く気泡が出てきたら
コーヒー豆がお湯でひたひたになったという合図です。
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ここからは、お湯を細くして、ゆっくり中心に向かってぐるぐる落としていきます。
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まん中はていねいにお湯を落としましょう。
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ぐるぐる。
繰り返します。
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200mlまでコーヒー液を抽出できたら、お湯を落とすのをやめます。
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コップなどで受けてさっとサーバーからはずしましょう。
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コーヒー液に、同量の温めたお湯を注ぎ、割ります。
今回の場合だと、コーヒー液200ml、お湯200mlで全部で400mlになります。
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割った後は、むらにならないようにスプーンやマドラーでぐるぐるまぜます。
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カップに注いで、できあがりです。
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